水文研究集会参加
2011年10月20日木曜〜23日日曜
風間、小野、宮田、菊池、手塚


行程地図


10月20日木曜
6時20分出発。長野に着いたのは2時前。ホテルサンルート。立派なホテルであった。


10月21日金曜
朝7時に朝食。7時半に出発。西に向かって途中から大町を抜けてくろよんへ。駐車場に入るところでもめる。ダムまでは日本でこのアルペンルートだけというトロリーバス。5キロのトンネルを抜ける。往復2500円。かなり高い。5台のバスは満席。9時半発に乗る。年寄りはほどんど。終着駅から220段をあがって展望台。圧巻である。下流側の斜面は結構崩落している。写真を撮ってから堤体までおりる。右岸から左岸まで歩く。慰霊碑、ビデオを眺めてきたバスで戻る。11時半に出発。白馬で宮田所望のおやきを。初めてかぼちゃ、切り干し大根、ナスのおやきを食べる。富山の高志会館に2時40分に着く。チェックインして休んでから4時から水文研究集会。手計先生、神田先生の挨拶のあと、富山県立大学の高橋剛一郎先生の話。

「河川の自然性と生物多様性を尊重した流域保全技術」。高橋先生はもともと北大林学。サクラマスは現在1ケタ収量が落ちた。産卵が砂防で止められているのでは? イースター島の悲劇を例に森林がなくなり持続性がなくなった。ダムと河川工事の問題点を指摘。河川の平滑化、平坦化がよくない。2006年に国交省が多自然側川づくりのレビュー。年数千億円かけたが不適切。「自然に優しいタイプの護岸を作ればコンクリートでもよいと工事担当者が誤解していた」。これを受けて多自然型から多自然川へ。川には瀬と淵が必要。環境に本当に配慮した河川工事ができない問題点は、事業関係者の意識、理解の欠如、知識不足、体制不備、社会の意識。(ハイポレイックゾーン河床間隙水) faula faunaが大事。たまり(サイドプール)が大事。サケは扇状地先端の湧水地帯で産卵。サクラマスは上流まで。洗掘構造が必要。魚道が不要な施設がよい。成功事例を収集してノウハウを共有化。新たな技術の開発を検証しながら行う。応用生態工学会の発足時のメッセージ(自然のごく一部しか解明し、あるいは解決できない 謙虚である必要)。宮田が質問(淵の創出の失敗について)。河村先生(手を入れなければ理想的な河川。優良工事になぜなった?)、神田先生(都市河川はどうする? 難しい…)

「とやまの土木のあゆみ」。白井芳樹さん(潟Iオバ)。建設省から富山の元土木部長。計画専門。美しも険しき山河。天然の円形劇場と富山は表現される。富山の土木のあゆみ。明治の治水、大正の発電、昭和の都市計画。県予算の87%が土木費! ほとんどが治水。富山3大河川改修。常願寺川、庄川、神通川。常願寺川:デレーケが担当。合口化する。立山砂防工事専用軌道。昭和6年完成。48段スイッチバック。立山カルデラ工事管理。本宮堰堤500万m3貯砂量。県が治水のため膨大な借金。県が電気事業を行った。事業費が年間県予算の6倍。全額借金。3か所発電所。昭和8年には返済。一般会計の8%。53万キロワット。当時日本一。電気料金も安い。工場を誘致。昭和には神通川の一部河川の流量減少による廃川。この土地、廃川地問題が大きい。下流運河の掘削と埋めたてを一緒に行う。富岩運河の再生と活用。市と県が運河クルーズを行う。

18時から懇親会。立席のいい感じの懇親会であった。そのまま21時から学生部屋で研究会。京大から小槻と峠が発表。峠君はアラル海に思い入れがあって研究している。両人ともパッションがあって大変よかった。12時半位まで。酒はあまり進まなかった。



カメラマンが撮ってくれる

おやき
ホテル。県の共済施設




10月22日土曜
8時45分にホテルを出発。9時に環水公園。日本一洒落たスタバ?でコーヒーを。9時半からクルーズ。閘門は楽しい。高校生も見ていた。一人1000円。90分。案内のおじさんが面白い。そのあと、市役所の最上階の展望台からいろいろ話を聞く。ボランティアのおじさんがいい説明。晴れていて立山がくっきり。神通川を見てイカが泳いでいる割烹で食事。ここはすごい。銀鱗。有名らしい。ランチ1000円となっていた。お刺身定食。鰆のあぶったものが最高であった。はじめに置かれていた小豆バイもよかった。本店は川が流れていた。常願川を見る。大転石という土砂崩壊後の土石流で流れてきた大石がある。宮田が上っていた。佐々堤防は川の底にあって一見わからない。霞堤のほうがよかった。ちなみに佐々成政はさっさが正しい。また神通川はじんずうがわ。間違って覚えていた。クリーンセンターの展望台からも常願寺川を眺める。途中の水力発電の塔が何か河村先生がさかんに聞いていた。そこから本宮の砂防堰堤。日本一貯砂量が多いとか。結構魚道とか見どころ多し。しぶきが舞い上がるさまが恰好いい。アルペンルート富山側の入口の立山駅わきの立山砂防博物館。30分だけで残念。2時間位いたかった。かなり充実というかお金がかかっている。駅前はたくさんの観光バス。17時半に高速を通って魚津の金太郎温泉。豪華。河村、陸、神田と同部屋。温泉に入ってから17時45分に食事。温泉は岩風呂が最高である。ただ、人が多い。食事にはぶりや白エビがでた。感動。満足した。食事中に小野が発表。相変わらず好感度の高い発表。稲垣さんは目新しくて盛り上がっていた。3時間ほどいて、仲居さんの圧力で移動。22時前から宮田の発表。23時すぎまで。残っていた壁画温泉に入って、これは普通、戻って手計、河村、天口と話をして1時半位に就寝。




舞い上がる滝

小野の卓抜した発表

宮田の発表




10月23日日曜
朝8時45分出発。魚津駅で神田さんが下車。小槻君がおなかを壊して辛そうである。生地清水の里を飛ばして沢杉自然館。水田の真ん中にあるジャングルで感動であった。湧水が周辺に多い。黒部川の河口から宇奈月ダムまで。福島破堤地点とピストル水制、愛本堰堤。流量観測がうまくいかないと言っていた。ダムは排砂ゲートにエレベーターで入れてくれた。感動です。ダムカード2枚だけ。1枚を。もう一枚は中川先生。道の駅うなづきで食事。白エビ定食。14時半に出る。学校には7時過ぎ。